歯磨き粉プライド
恥ずかしい話、僕は歯磨きが苦手だ
毎日しなくてはいけないけれど、口の中に何かを入れることがまず嫌だし、洗面所はだいたい暑いか極寒で、歯ブラシのシャカシャカする音も嫌いだし、歯磨き粉はスースーして口の中が痛い
なぜ歯のメンテナンスをしないと保てないように人間はできているのだろうと恨むくらいだ
僕に発達障害があると分かったのは23歳のときだった
僕の感覚は他の人よりずっと鋭敏で、その刺激に疲れ果てていることが多いらしい
そしてこだわりも人一倍強かった
ふと、固定観念に気がついた
なぜ歯磨きは洗面所でしなくてはいけないのだろう
なぜ歯磨き中はシャカシャカする音を聞かなければならないのだろう
なぜ歯磨き粉はスースーするものを使わなければならないのだろう
結果的に、僕は人をダメにするソファーに沈みイヤホンでアップテンポなクラブミュージックを聞きながら刺激のないこども用歯磨き粉で歯磨きするようになった
歯磨きはこうでなければならない、みたいな固定観念を取っ払ったら日々のストレスは格段に減った
26歳でもこども用歯磨き粉使ってもいい
大人のプライドとかなくていいんだ
みかん味、おいしいよ
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